どうもみなさんこんにちは。
2018年「かがみの孤城」で本屋大賞を取ったことで一躍有名となった辻村深月さん。
その前から有名でしたが。
今回はその辻村深月さんの短編集”噛みあわない会話と、ある過去について”の感想とレビューを綴っていきます。
もうね、とりあえず怖い。胸が痛むんです、ズキズキと。
表紙はものすごいかわいらしいんですよ。こんな感じで。
でもこの表紙に騙されてはいけないんですね。
4つの短編どれもゾクッとするような話ですが、きっと読む手が止まらなくなります。
自分の過去は大丈夫だろうか、と自問しながら。
4つの短編集
この本は4つの短編集となっています。
- ナベちゃんのヨメ
- パッとしない子
- ママ・はは
- 早穂とゆかり
このうち、「ナベちゃんのヨメ」と「パッとしない子」は以前はKindleのPrimeReadingで読めました。
今はKindle Unlimitedで読めますね。
ですが、この4つは同時に読むことをオススメします。
4つ同時に読むことで、胸の痛みはさらに増します。
このような人は読んでみて
- 人間の裏側を感じたい方
- ホラーとは違うかもしれないが、怖い小説を読みたい方
- 忘れられないような人間関係のトラウマがある方
感想などなど
ここからは感想などを。
ネタバレはないように避けますが、未読の方はご注意下さい。
ナベちゃんのヨメ
結局人は、自分が楽しければ何でも良いと考えている人が多いのかな。
自分が一番かわいい。それはきっと誰でもそう。
他人のことを考えている風であっても、かわいそうと言いながらそれを話のネタにして楽しんだり、、
自分の気持ちを殺してでも人のために、って思っている人が損をする世界でいいのか、と考えちゃいますね。
パッとしない子
これ読んでてなんで怖いんだろうって考えてたんですけど、自分の過去にもこんなようなことがありそうな気がするんだけど具体的に全然出てこない。
これが一番怖いんだろうなと。
知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまっているのかもしれないし、何かやっているのかもしれない。
無意識って罪深いし、想像力が欠如してるし、無駄な虚栄心はいらない。
ママ・はは
子供が育ち大人になったあと、自分の親の育て方を肯定できるか。
これは深いなぁ。
”親ガチャ”が流行語大賞にノミネートされていますね。
経済力もそうかもしれないけど、育てられ方も選ぶことができないわけです。
親と子の関係なら、自分の感覚や感性を押し付けても問題ないと考える人はきっと多いんでしょうね。
早穂とゆかり
無意識でかけた言葉や態度であっても、やられた側にとっては死ぬまで忘れられないほどの悩みになることもある。
これも正直具体的に心当たりはない、でもきっとあるんだろうなぁ。
胸がキリキリ痛むのはきっとこのせい。
過去は大丈夫?なのか?
自分の過去は大丈夫!!!!!
と胸を張って言えないからこそ、こんなに怖いんだろうし、胸がズキズキえぐられるように痛いんだろうな。
無意識って本当に罪深いけど、完璧な人間なんてどこにもいないですよね。
あるがままの心で生きようと願うから人はまた傷ついていくんですね。
人を傷つけて傷ついていくんですね。
物事考えると眠くなりますね。おやすみなさい。